どうも大福丸です。
スケープゴートと言う言葉を知っていますか。
言葉自体は知らなくても、聞いてみると「あーそういうことね、よくあるよね」
ということに気づくのではないでしょうか。
スケープゴートとはこんな意味があります。
- 身代わり、生贄
- 不満や責任などを別の人や物などの対象に転嫁すること
社会的立場の弱い人や、職場で仕事が出来ない人とかに対して不信感や憎悪をぶちまける感じですね。
要するに、職場などで理不尽にいじられている人やいじめられている人などのことです。
罪をなすりつけられる冤罪と似たような感じですね。
この記事を読むことで次の3つのことがわかります。
- スケープゴートが職場からいなくなることはあるのか
- そもそもスケープゴートが必要なのか
- いじめがなくなるとどうなるのか
スケープゴートがいなくなるとどうなるか【職場のいじめは消えない】
結論から言って、職場からも社会からもスケープゴートがいなくなることはありません。
スケープゴートと言われる対象者が消えることがない以上、職場からのいじめがなくなることもありません。
本来であれば、職場などではみんな仲良くできれば最高です。
その上で仕事で決められたことなどを遂行していくものですが、人数が集まれば集まるほどスケープゴートは存在しやすくなります。
必要ないと思われるスケープゴートでも、対象者を選んでいじめている人には必要なことです。
職場でスケープゴートが生まれたときには蟲毒のようにたった一人になるまで徹底的に潰しあうという意味不明で無駄なことを繰り返します。
そのため、いつじぶんが対象者になるかわからないのが怖いところです。
人材不足で困っている職場では、実際は職員同士でつぶしあって人間関係を壊した結果に人が足りないという状況がみえます。
まさに蟲毒。
会社(職場)はいじめを行う場所ではなく仕事をする場所です。
スケープゴートにされたときの対処法
ということでスケープゴートを作り続けていくことの最大のデメリットですが、強いものしか生き残れないということ。
強いものと言っても、徹底的にじぶん勝手に対象者を陥れる腐ったお局さんとか、慢性的にじぶんでは気づかないうちに「人をいじめている人だけが職場に残る」という最低な状況になります。
解決するには根本を解決するしかありません。
職場であれば、じぶんに問題がある理由をすなおに聞いてみることしか方法はありません。
また、ほかの人がターゲットになっているときにじぶんは大丈夫だとしても、もしかしたら次はじぶんがターゲットになっているかもしれません。
こうして、ターゲットを次々と探していくのがスケープゴートの本当に怖いところです。
ですが、いじめている人をやめさせようと思っても、労働基準法というものがあるので、簡単に人をクビに出来ないということが職場を蝕む社員を辞めさせることが出来ない最大の要因です。
問題のある社員は辞めない
職場の人間関係が重要なことは言うまでもありませんが、職場にいる諸悪の根源を倒さない限りは人材不足もなくなることはありません。
ですが、スケープゴートは落ち着くということはありません。
変な話ですけど、気付いていながら上層部は対処しないことが多いです。
また、上司も周りから聞いただけで直接確認を取りません。
悪いことをしていないのであれば、堂々としていればいいのです。
スケープゴートになっている人、いじめている人の双方の意見を聞くことは大事ではありますが、結局のところ職場に残るのはいじめている方です。
そして、次々と優秀な人が会社から去っていくということに気づいていません。
「なぜあの人が会社を辞めたのか」
いい加減気づかないといけないのですが、気付きませんね。
ディルバートの法則【無能な人が出世できる理由】に当てはまるということなのか、ピーターの法則に当てはまっているかどちらかになります。
スケープゴートに耐えられなくなったら、会社を辞めることも考えてもいいと思います。
では、なぜスケープゴートが必要なのでしょうか。
スケープゴートが必要な理由
スケープゴートが人や職場にとって必要な理由はこれ。
- じぶんがミスをしたときや誰かが失敗したときに人より優位に立ちたい
- じぶんの考えは間違っていない
人との違いというものを認めることが出来ない人が多く、じぶんの考えがすべてです。
もちろん、人それぞれじぶんの中の「正義」を持っていてどれも正しいです。
ですが、スケープゴートの作られる概念として、
「じぶん以外の人はどうなってもいい」
という心の片隅にあるものが全面に出た状態です。
人は群れる生き物であり、感情的な生き物です。
じぶんの思った通りにならないと、不信感や不快感を覚えます。
人格の問題と言えばそれまでになりますが、ある程度はコントロールできます。
スケープゴートを作りやすい人
ですが、こういうタイプの人はじぶんが悪者になりたくないためや、じぶんの考えだけで動いています。
じぶんが意識せずに、スケープゴートを作り出してしまう人もいます。
- 感情をコントロール出来ない人
- じぶんがすべて正しいと思っている人
- 人のことが気になってしょうがない
- 努力をしていない人
とは言え、多くの人が他人のことを気にしますし、人より優位に立ちたいとか、じぶんの常識を信じて生きています。
スケープゴートを作ることで、職場全体の問題を緩和しているということが起こっているのも事実です。
目標をひとつにすることで、よくも悪くも一体感が生まれます。
大人のほうが陰湿にいじめる
子どものときには小学校で誰かがいじめられている状況というものを目にしたことがあるのではないでしょうか。
先生も気づいていながら救うことが出来なかったり、救おうともしないことも。
そのため、多くの子どもが傷つき、命を失ってきています。
子どもから大人になれば、成長すればそんな悲しいことはなくなるかと思いきや、大人になっても同じことが繰り返されます。
そして大人になってからの方が陰湿ですし、学校時代より長く続きます。
働くことをやめることが出来ない以上は最低でも定年まで続いてしまうこともあります。
職場を変えれば済む話ならいいですが、スマホなどのネット環境にある現代では容赦なく倫理観もなく相手を陥れる人もいます。
分かりやすい例でいうと、ネットなどでの炎上がいい例です。
世の中は人のことばかり気にしている人が多く、誹謗中傷を平気で行う人がいるということは忘れてはいけません。
ですが、職場を変えたところでスケープゴートになりやすい人がいるのも事実です。
スケープゴートになりやすい人
職場や社会の場合と子どもの場合では若干異なるかとは思いますが、おおむね同じです。
- 自己中心的で権力のない人
- 人の話を聞かない人
- 仕事ができないと思われている人
- 職場経験の浅い人
- 自己主張が苦手な人
- 怒らない人
上記に当てはまらなくてもスケープゴートになる人もいます。
結局のところスケープゴートになりやすい人は、人が持っていないものを持っています。
- 仕事が出来すぎる
- 協調性がない
- 言いやすい
いわゆるすごい人でも孤独になり、妬みややっかみとなってスケープゴートにされるということもあります。
スケープゴートにならない方法
スケープゴートを避ける方法はないのか。
どんな人でもスケープゴートになってしまうと思われますが、対処方法はあります。
- じぶんの味方を増やす
- スケープゴートされない印象を作る
- 返報性の法則を使う
味方が多い人は基本的にスケープゴートになりにくいです。
自己主張をしたり、あいさつなどを丁寧に行っている人や、仕事を頼まれることが多い人などはスケープゴートになりにくくなります。
じぶんに協力してくれる人をスケープゴートにしようという人はいません。
そのためにも、じぶんが相手に協力することです。
相手にとって嫌な印象を与えることはじぶんにも返ってきます。
ミラーリング効果とも似ていますが、いい行いはじぶんにも返ってきますし、相手はお返しをしようと思ってくれます。
まとめ
スケープゴートは最後のひとりになるまで繰り返されます。
そして最後の1人になってようやくじぶんの無駄な行いに気づくのです。
一次的に落ち着くことはあっても、なくなることはありません。
そのため、今のスケープゴートがいなくなっても、次のスケープゴートとなる人は表れます。
いじめはよくないと思うなら、せめてじぶんだけでもそうならないように気を付けたいものですね。
他人の足を引っ張ることに時間を使うのではなく、じぶんの能力を高めることに時間を使いましょう。