わたしがこの本を読むきっかけはあるブログで紹介されていたから。
とにかくお金がほしいと思うのは自然です。勇敢か臆病者かどうかはわかりませんが、お金が貯まるのであればなんでもいい。どうにか現在の状況を変えることができればいいかなと思ったのがきっかけです。
本書を読むことでお金持ちになる方法や日本経済の流れ、資産運用の考え方についても学ぶことができました。これから資産運用を考える人や将来のお金の問題が不安な人は読むと参考になります。
ということで、わたしが読んだ感想を書いてみることにします。
おすすめしたい人
- お金持ちになる方法を知りたい人
- 資産運用の原則を知りたい人
- 今後の働き方について考えたい人
勝手にランキング
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
10段階評価で☆8です。何度も読み返したほうがいい本。お金についての考え方は一朝一夕では身につきません。
「臆病者のための億万長者入門」のテーマ
本書のテーマは年金崩壊、国家破産のお金の不安がつきない時代にどう生きればいいのか、どのようにお金を守り、増やしていくかが書いてあります。
また、ギャンブルや宝くじ、投資信託や不動産投資についてどう関わっていくかを客観的に学ぶことができます。
著者紹介
橘 玲(たちばな あきら、1959年 )は、日本の男性作家。本名は非公開。早稲田大学第一文学部卒業。元・宝島社の編集者で雑誌『宝島30』2代目編集長。日本経済新聞で連載を持っていた。海外投資を楽しむ会創設メンバーの一人。2006年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補となる。デビュー作は経済小説の『マネーロンダリング』。投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がける。2010年以降は社会批評や人生論の著作も執筆している。
印象に残った言葉
- 年金問題は個人的に解決できる
- 宝くじは「愚か者に課せられた税金」
- 生命保険は不幸の宝くじ
問題は高齢化ではなく、日本人の平均寿命に比べて定年という強制解雇が早すぎることにある。年金問題を解決するには老後を短くすればいい。
資産運用4つの原則
①確実に儲かる話はあなたのところには絶対来ない。
②誰も他人のお金ことを真剣に考えたりしない。
③誰も本当のことを教えてはくれない。
④じぶんの資産はじぶんで守るしかない。
宝くじのペイアウト率は50%。割に合わないギャンブルであることは間違いない。当たる人もいるけれど、当たらない人のほうが圧倒的に多いです。人はじぶんが特別と思いがちだが、錯覚であり、宝くじを通じて税金を払うのは、確率を計算できない人です。
宝くじは全員に課せられている税金ではないのだから。
結局、未来のことを考えるならじぶんのお金(資産)のことはじぶんで考えるしかないし、考えなければ老後お金に困ることになる。年金問題を解決するには生涯現役でいる必要があるということ。人生100年時代と言われているにも関わらず、定年は60歳ということを考えておく必要があるのではないでしょうか。
とはいえ、働かずに資産を築くことも同時に考える必要はある。ドルコスト平均法で時間を味方につけて資産を少しずつ増やしていくことも今後の日本には必要なことになりそうです。
「臆病者のための億万長者入門」を読んだ感想
だれもが望む「お金持ちになる方法」は至ってシンプル。本書に書かれている内容では、以下。
①収入を増やす
②支出を減らす
③資産を上手に運用する
当たり前だけどなかなかできないことです。特に収入を増やすのは会社員として働いていても難しいし、支出を減らすことは一度上げた生活水準を下げるのはカンタンではありません。
専業主婦(夫)などで働かない期間がある家庭も少なくはないですが、基本的には仕事ができるうちはしたほうがいい。働くメリットは大きいですし、何より老後問題や年金のことを考えると働いておいた方がいいです。
正直しんどいと思うときもありますが、まずは働くことを続けようと思いました。
公的年金制度が開始されたときは15人で1人を支えていましたが、現在は2.4人に1人と言われています。それだけ若い働く人も少ないということですし、何より子どもを育てることが難しい世の中になってきています。老後が長すぎることも原因のひとつではありますが、遠い未来ではなく近い将来だと思って考えておかないといけないと思いました。
社会全体がこれからも同じように続くと思っていると後悔することになります。
終わりに
日本人口の減少と高齢化率は2050年までは継続します。年員保険料を増やし年金支給額を減らすことでだけではなく、じぶん自身が将来のお金について真剣に考えていくことが必要ですね。
収入を増やし、支出を減らす方法についても本などを読んで学んでいくことも大事だと感じました。
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