どうも大福丸です。
先日、「仕事ができるから出世するとは限らない【昇進は人が決める】」
という記事を書きました。
そこで、なぜか会社にいる無能な上司はなぜ昇進したのか、成果も出さずに出世できたのかを考える機会がありました。
ですが、ようやく答えとひとつの疑問が生まれたのでここに書いておきます。
ピーターの法則とは違う別の理由がありました。
今回の記事を読んで欲しいのはこんな人。
- 無能上司に悩んでいる
- なぜ無能な人が出世したか知りたい
- ピーターの法則との違いを知りたい
ディルバートの法則【無能な人が出世できる理由】
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もうさっそく結論から言いますね。
なぜ無能な人が出世できるのか、答えは無能だからです。無能だからこそ出世できたのです。
ディルバートの法則によると、こういうことです。
無能な者は生産性が低く意図的に昇進させられる
詳しくは以下に書いていくことにしますが、無能だからこそ出世できるのです。
ピーターの法則の派生型になりますが、ピーターの法則はこんな感じ。
人は無能になるまで昇進し続ける
会社によっては、両方の法則が成立してしまうこともあります。
会社において生産性を高めているのは、上層部の人間ではありません。
中間管理職や役職のない人のほうが生産性が高いのです。
ピーターの法則との違い
違いを簡単に書いておきます。
ピーターの法則
仕事もできる素晴らしい人は出世していった結果ダメになる。
仕事ができるから出世するけど、じぶんの能力の限界値まで昇進すると、キャパシティオーバーで無能となる。
「現在の地位で有能さを示す者から長所を奪い取る手段として昇進が用いられている」
結果として、「有能だった者は不適当な地位に昇進し、そこに無能者として留まる」
ディルバートの法則
最初から特に突出した能力もないけど、ほかに害をなさないように昇進させる。
つまり、邪魔にならないようにポストを与えて置物のようにしておくといった感じですね。
「無能な者は害(製品の品質低下、顧客の機嫌を損ねる、他の従業員を不愉快にするなど)をなさないように意図的に昇進させられる」
(ある条件下では)組織の上層部は実質の生産にほとんど寄与しておらず、大部分の現実的、生産的な仕事は下層部の人々によってなされている」
ここまでをまとめると、ピーターの法則とディルバートの法則の違いはこういうこと。
最初から無能か結果として無能になったかということ。
無能だからこそ出世できる
とは言え、ディルバートの法則に当てはめると、無能だからこそ出世できるひとも一定数はいるということ。
あなたの会社にいる人を思い浮かべてみてください。
何人かは当てはまる人がいるのではないでしょうか。
出世だけを考えるなら、成果は出さなくてもいいのです。
かつて、嵐に二宮和也さん主演で「弱くても勝てます」というドラマがありましたけど、仕事だとこうなります。
「無能でも出世できます」
無駄な昇進をさけるための解決方法
ピーターの法則にもディルバートの法則にも解決方法はあります。
- 能力の高い人はすぐに出世させない
- 昇進前に昇進後の能力を見定める
ですが、結局のところ昇進させるのは上司や人事担当です。
じぶんが無能にならないためには、自らを訓練しておく必要がありますし、一定のレベルに達していないのであれば昇進を断るということも選択肢のひとつです。
昇進することでレベルアップする可能性もありますが、そこまでのレベルに達していなければ、衰退する方が早いです。
ドラクエのようにお城の周りでしばらくレベルを上げてから次の町に行くほうが安心です。
たったひとつの疑問
ここまでディルバートの法則について書いてきましたが、ひとつの疑問が生まれました。
ピーターの法則はともかく、ディルバートの法則については明らかに無能な上司がいるという事実です。
反面教師にすればいいと言えば、それまでですが、無能上司のもとで働き続けることにメリットはあまりありません。会社という組織としては、ディルバートの法則に当てはめて、害をなす人を排除しておきたいとは思います。
ですが、無能な人が権力を誇示することにより従業員が辞めて転職していくことが増えていく可能性も高くなるのではないかと思います。
そう考えると、諸刃の剣になってしまうのではないかとも思います。
まとめ
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無能でも無能だからこそ別の場所に置いておきたいという意味で昇進が利用される場合もあります。
正しいかどうかではなくて、致し方無いといったところ。
ここまで書いて言いたいのは、結局のところピーターの法則にもディルバートの法則にも当てはまらないのが最強であるということですね。