どうも大福丸です。
仕事をしていて思うのがなぜか、仕事が「速い人」と「遅い人」に分けられます。
分けられること自体はいいのですが、なぜか「仕事が遅い人」の方が優遇されているような気がするのです。
普通に考えれば早い人が優遇されそうなものですが、意外とそうでもないのです。
人間性
結論から言ってしまえば、仕事が早い人で雑な人もいれば、速くて丁寧な人もいます。仕事が遅くて丁寧な人もいれば、遅くて雑な人もいます。
例外なく4パターンのどれかに当てはまると私は思います。
- 仕事が早くて雑
- 仕事が遅くて雑
- 仕事が速くて丁寧
- 仕事が遅くて雑
結局は人間性と言うところに落ち着いてしまいますが、その人の生活歴や遺伝によって左右されてしまうのではないでしょうか。
とは言え、遺伝レベルで言ってしまうと元も子もありません。
結局は「生活習慣」「考え方」「性格」によるものが大きいです。
仕事が速い人は雑?
一般的に言われることですが、仕事が速い人は雑と思われがちです。誰に雑と思われるかと言えば、仕事が遅い人にです。
そう思われても仕方がないことではありますが、こんな言葉もあります。
「巧遅(こうち)は拙速(せっそく)に如(し)かず」
要するに、どんなに上手でも完成まで時間がかかりすぎるよりは、下手でも速いほうがいいというもの。
時間がある程度決まっているのに提出期限を過ぎてまでやっていたのでは、意味がありません。締め切りと言われたら締め切りです。
数をこなせる
仕事が速い人は常に先を見据えて行動します。考えた中で最善の方法で仕事を進めています。そのため仕事は自然と速くなります。
初動も早く、仕事が遅い人に比べて同じ仕事でも回数をこなすことが出来ます。最初のうちは雑になる可能性もありますが、結果として数をこなしているので、どんどん熟練度が上がります。
熟練度が上がっていくことによりスピードも上がり、よりいい仕事が出来るようになります。
つまり、高速でスピーディーにきれいに仕上げることが出来るようになります。
常に雑に仕上げていたのでは雑で速くなってしまいますが。
仕事が遅い人は丁寧?
一方で仕事が遅い人はどうか考えます。
まず初動がとにかく遅い。動くまでに時間がかかるのですから仕事も当然のごとく遅くなります。丁寧に仕事をこなしますので仕事が速い人から見ればイライラします。
どんな仕事でもそうですが、基本的には期限が決められています。仕事とはそういうものです。期限内にできなければゲームオーバーです。仕事が遅い人は期限内にクリアすることもありますが、期限を超えてしまう時もあります。
勤務時間などでも平気で残業をしてしまう人がまさしくそれです。残業代を稼ぐためにするのであれば、自由ですけどそれより時間のほうが大切ではないかと私は思います。
自己満足の世界もある
仕事が遅い人は目標がうまく定まっていないことが多く、自己満足で完成度を高めてしまう傾向もあります。これは仕事の速い人の速さを求めることも同じですが。
とは言え、100点を目指すのはおおいにけっこうですが、誰のための100点なんでしょうか。お客さんが一人しかいなくて100点をめざすのであれば、いいですけどお客さんは他にもいるはずです。
100点を目指すあまり他のお客さんが待つようになってしまっては、お客さんも離れてしまいます。完成度を高めるあまりお客さんが離れていくのは本末転倒と言えます。
ラーメン屋に行って、完成度を高めるために2時間待ってくださいといわれたらきっとキレます。それよりも、10分ほど待ってそこそこにおいしいラーメンが出てくる方が私は嬉しい。
自己満足なんていらない。目の前だけではなく、店の外で待っているお客さんにも目を向けてみてほしい。
遅くて丁寧が評価される不思議
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仕事は迅速にかつ丁寧にすることが基本だと思っている私としては若干不愉快ですけど、「仕事が遅くて丁寧な人」な人がなぜか評価されます。
なぜ仕事が速い人が評価されないのでしょうか。
仕事が速い人は雑にしていると思われてしまっています。仕事が速い人は手を抜いていると思われてしまっています。楽をしようと思われてしまっています。
効率よく物事を進めようとしていることが「楽をしよう」「雑」と捉えられてしまっています。
不思議な話ですが、
「仕事は楽をしてはいけない」
という考えが定着している人は少なからず存在します。
そして仕事は遅い人を中心に回っていきます。速い人がいてもなぜか遅い人のペースで作業は進んでいきます。
私の反論
私はここで言いたい。
あくまで私の持論なので、万人に理解はされないでしょう。だけど言いたい。
仕事は楽をするものです。正確には頑張った結果楽になるものです。チンタラやっていても仕事は終わります。
早ければ早く終わり、遅ければ遅く終わります。それだけです。結果は仕事が終わったということだけです。
残業なく仕事を終え帰ることが出来ているのには理由があります。その背景にはスピーディーに仕事をこなしてくれた仲間たちがいます。あなただけで仕事をしているわけではないんです。
私はあなた自身が助けることのできなかった、あなたが待たせていた人の対応をしました。仕事が早いからできたのです。
感謝の言葉も謝罪も私はいりません。ただ、頭ごなしに仕事が早い人は雑だと思う考え方を改めてほしいだけです。
お互いに協力して仕事をしているんだと知ってほしいのです。
ですが、私は知っています。私が迅速に仕事をしているときにあなたがゆっくりと丁寧にお客さんの対応をしていることを。感謝しています。
私には出来ないことをあなたはしてくれているのですから。その代わりと言っては何ですが、あなたには出来ないことを私はします。
仕事ってそういうもんじゃないのかなと思うのです。
まとめ
一番いいのは速くて丁寧です。雑で速いと雑な仕事とバレたときに「テキトーな人」などのレッテルが貼られます。
一方で遅くて丁寧は最低です。
ただ、仕事が遅くても最初の動きだけでも早くすることで、仕事は速くなります。仕事は遅くても我慢できます。ですが、初動が遅い、もしくは動かないことはやめたいものです。
仕事は一人で行うものではありません。だからこそ、相手の時間も使っているという感覚を持っておくことは大切ではないでしょうか。
早いから雑でもなければ遅いから丁寧ということもありません。人それぞれなのかなと思います。