どうも大福丸です。
同じ部署で働き続けることは仕事のレベルをある程度まで上げることができます。
評価も高くなりますが、仕事ができているから同じ部署にいるかどうかは別の話です。仕事ができないから、部署異動がない可能性もあります。同じ会社の同じ部署に長くいることは、じぶんのスキルを一定値にまでは高めてくれるものの、劇的な飛躍は期待できません。
何より、じぶん自身が前のめりになって学ぼうとしない限り、大きな変化はありません。成長力が少ないのはじぶん自身も会社としてもデメリットです。
異動しない人はなぜ同じ部署にいるのかを考えておいた方がいい。
そもそも人事異動の目的は何だったでしょうか。会社としては、会社の利益のために人事異動を行い、問題を改善に向かわせます。
ということで、今回の記事はこんなことを知りたい人におすすめ。
- 人事異動する人としない人の特徴
- 人事異動するメリット・デメリット
- 優秀な人の人事異動の注意点
人事異動の目的は新しい風を入れること【組織を変えるチャンス】
人事異動しない人の特徴【優秀か使えないかの二択】
もう結論から言って、人事異動しない人の特徴はこれに限ります。
- 「優秀すぎる」
- 「使えないか」
- 「異動させることができない理由がある」
のどれかです。
ほかに異動させるには惜しいか、異動させるのは危険か、どうしても人数不足で今すぐに異動できないかのどれかです。じぶんがどれかなんて答えはわかりませんが、異動する人も異動しない人にも理由があります。
とは言え、人事異動しないからダメということもありませんし、人事異動するからいいということはありません。人事異動は会社の人事部や上層部が考えることではあります。ですが、人事担当の人がまったく会社や人のことを分かっていない場合もあります。
また、人事異動させることで多くの経験をさせたくても適任者がいない場合や人が育っていない場合は異動させたくても異動できないケースもあります。
本来であれば、適材適所に配置するのが一番ですが、人事異動はそう簡単にはいきません。
はっきり言ってしまうと、優秀な人と問題のある人が異動するということ。ものすごく使えるわけではないけど、使えないわけでもない人は人事異動の選択肢の候補に上がりにくいです。
どこにも異動できないような人は何か理由があります。
そして、異動が多い人にも理由があります。
なぜ異動するのか、しないのかについて書いておいたので参考になればと思います。
人事異動させることができない理由
人事異動させない理由は、要するにこういうこと。
- 「現状に満足したらダメ」
- 「じぶんの能力を過信しすぎない」
- 「異動するに値しない」
現状維持は衰退でしかなく、成長があったとしても、いま現在の状態に満足していたのではいけないってこと。
あなたに言ってるの。
じぶんは仕事をできるから関係ない、周りのいわゆる仕事ができない人のことだと思っているかもしれませんね。
「あなたは会社から異動させてもらうことすらされないの」
せまい世界で仕事をしていると、どうしてもじぶんが偉くなったように感じてしまいますが、井の中の蛙大海を知らずということ。
あなたを異動させないのは理由があるんです。
仕事ができない人は異動させることができない
仕事ができる人を異動させるときは、いろんな経験を積んでほしいとか勉強になるといったことが理由としてあります。ですが、仕事ができない人は異動させる理由がありません。仮に異動させたとしても、元々所属していた部署はいなくなっても全く困りません。
そもそも仕事ができないのですから、あくまで人数合わせです。いてもいなくても関係ありません。スポーツで言うところの戦力外通告です。かなりひどいことを言っているようですが事実です。
しかし、異動先の場合はそうはいきません。即戦力とはいかなくてもある程度仕事ができる人でないと、異動して来られても迷惑です。
異動を繰り返す人
また、何度も何度も短い期間で異動を繰り返す人は仕事ができない傾向にあります。同じ部署に長いこといる人は異動させることができないくらい高い能力を持っているか、異動させてもらえるだけの能力を持っていない可能性があります。
ほかには、異動させて経験を積ませたくても明らかに代わりになるレベルの人がいないとかね。
学ぶ意欲がなく成長が期待できない
あなたが異動したいかどうかはわかりませんが、異動させてもらうことすらできない人は学ぶ意欲もありません。仕事ができてじぶんは必要だから異動しないと思っているのか、諦めているのか、仕事をなめているのかになりますが、新しいことに挑戦することはありません。
同じことをただただ延々と繰り返しロボットのように仕事をこなすだけで、じぶんが中心になって何かをすることもなければ、学ぶ気もないので仕事もマンネリ化しています。
世の中はどんどん進化しています。学ばなければどんどん取り残されていくことは言うまでもありません。いつまでも古いやり方で仕事をしていたのでは、ただの老害となります。
異動すること、異動しないことが悪いことではありませんが、学ぶ意欲だけは失ってはいけません。
人間関係に問題がある
異動先で問題が起こる可能性が高い場合は異動できません。異動させることができないといった方が正しいですね。異動することで人間関係の悪化が考えられることが分かっていれば、異動させることができません。
仕事だからと、うまく人間関係を構築できるという人ばかりではありません。
むしろ仕事なのに、友だちみたいにワイワイやりたい人のほうが多く、キャンパスライフのようになっていることもあります。仕事でもある程度の人間関係は残念ながら必要です。
仕事がうまくいくかどうかは会社の場合、人間関係に依存されることも多いです。人間性や人間関係に問題があることが分かっている状態では異動対象からは外れてしまいます。
ただし、本来は仕事をすることが会社員ですし、仕事をするから給料がもらえていることは忘れないように。
勤務態度に問題あり
勤務態度の問題があるんだから異動させたほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、大きなリスクを背負う可能性でもあります。
クビ(解雇させること)にできれば手っ取り早いですが、労働基準法、就業規則などで簡単にクビにすることは難しいです。ですから、会社としてはじぶんから辞めてもらうような方法をとるわけです。
仕事を辞めさせるように仕向ける方法【困った社員が会社に残る】
しかし、異動を選択するのは大きなリスクです。いまの部署で、すでに勤務態度に問題があるにも関わらず、部署を変えることでかえって使いにくくなる可能性もあります。仕事ができなくて社員を辞めさせたくても、時間が経てば立つほど難しいのです。
あらかじめ、雇用契約書などで書面に残しておいても難しいですし、訴えられたりしないよう考えるため、勤務態度に問題がある社員でも辞めさせることが難しくなります。
可もなく不可もなく脅威もない
まじめに仕事をしているけど、大きな成果を上げることもなくコツコツと仕事をしている人は異動しません。会社にとって、特に成果を上げる社員ではなく、目立つわけでもありませんが、決められた仕事は確実にこなしているような使いやすい人は異動しません。
異動したらものすごく困るわけではありませんが、辞められても困るし言われたことは忠実にこなしてくれるので便利な社員ということになります。
指示を聞かない、コントロールできない社員や、勤務態度が悪い社員を抱えるよりはリスクは低く異動しにくくなります。
可もなく不可もないタイプの人が異動するタイミングはどこかの部署が困った時で、人数などでどうしても異動させなくてはいけなくなった時です。もともとがまじめなタイプなので、異動しても問題なく仕事をそつなくこなします。
穴埋めできる社員が育っていない
人事異動させない理由として、部署にいる既存のメンバーでは穴埋めできないほどいろんな仕事をしている場合です。いろんな仕事ではないにしても、「この人がいないとどうにもならない」といった状況の場合は異動させることができません。
いわゆる部署においてのスペシャリストは外せません。本来であれば、有能なスペシャリストは異動させて経験を積ませるのがいいのですが、次世代があまりにも育っていない場合は異動させることができません。
穴埋めできないだけの特定のスキルを持った人を異動させることは会社としてはメリットよりもデメリットのほうが大きくなります。どうしても異動させて経験を積ませたい場合にはスキルの継承などを行う必要がありますが、スキルの継承は容易ではありません。
同じくらいのレベルの人が部署にいた場合は、その部署のトップが好きな社員が残ります。
人数不足の場合
人数が足りないのに異動させれないのはどういうことか。
要するに、少ないパズルのピースで空いたところにはめ込もうとしてもうまくいかないように、人事も同様です。
- 特にスキルもない
- 勤務態度も問題がある
- 異動させるに値しない
本来であれば異動させて様々な経験をさせたい社員がいても、異動させることができない人が多い場合などの人数不足が原因で動かすことができないという場合もあります。
人事異動させる理由
では、人事異動させる人というのはどういう人になるのでしょうか。優秀なだけで人間性に問題があれば人事異動の対象からは外れます。
とはいえ、どうしても異動させなければいけない場合もあるのも事実。逆に仕事ができなくても人事異動の対象となってしまいます。結局は人事異動は人が決めるのです。
仕事ができないからとにかく異動させる
一番最悪のパターンですね。仕事ができないので、どこにいても同じです。人数合わせです。
ですが、仕事ができない人が同じ場所で働き続けるのは、同じ部署で働く人からすればストレスでしかありません。
仕事ができない人の多くは人の話や意見を聞くこともできないので、人格にも問題がある場合があります。ですが、顧客と直接関わらせるわけにはいかない場合など、部署を変えずにそのまま同じ部署で働かせるということもあります。
とは言え、多くの場合はいろんな部署をたらい回しにされてしまいます。人間関係で問題を起こす人も人事異動させられることが多いです。
ただし、最終的には異動させる場所がなくなってひとつの部署で面倒をみなくてはいけないということになりますが。本来であれば退職勧奨をするのがいいですが、じぶんから退職を希望するのを待つしかありません。
仕事ができて出世コースにいる
能力が高く、ほかの部署に異動させるよりはいまの部署で経験を積ませておいた方がいい場合もあります。安定的にどこにおいても成長を続けることができる人ということですね。
いわゆる出世コースとなりますが、意図的に人事異動させる場合もあります。
基本の能力が高いので、どこの部署でもそれなりにうまく振舞うことも出来ますし、将来の幹部候補として育てる目的です。
ほかの部署にも顔が利く
会社には部署が複数ある場合が多いです。人事部、経営部、広報部など会社により様々です。
同じ部署だけで能力を発揮する人よりは、ほかの部署にも顔が利く人材は会社にとっても重宝されます。人間性であったり、社交性などが評価されて人事異動させることで社内だけでなく社外にも影響を及ぼすことができる人を会社は放っておきません。
適任者がいない
会社の流れを変えたい、いまの状況を打破したいと思って人事異動をさせたくても、異動するにふさわしい適任者がいない場合には意外な人が人事異動することもあります。
ほかの社員が育っていないことも異動のひとつの理由になりますが、どこを探しても、新しい部署に異動させても大丈夫なレベルの人がいない場合は、本来は異動させるつもりがなくても異動する場合があります。
かなりイレギュラーな例ですが、人材不足の会社や緊急度に応じて異動を選択せざるを得ない場合もあります。
異動させたくない社員がいる場合でも、適任者がいない場合には異動となることもあります。
優秀すぎると会社を辞める
ここまで人事異動する人としない人のことについて書きましたが、優秀すぎる社員は会社を辞めてしまいます。というのも、優秀ですのでどこにいっても仕事ができるのです。
人事や会社への不満があり、どれだけ仕事をこなしても給料も待遇も変わらないのであれば、同じ会社で働き続ける理由はありません。
会社の評価制度や未来を想像できなければ、もっといい場所でじぶんの力を試したい、チャンスをつかみたいと考えるのは必然です。
優秀な社員は仕事量が多い
優秀な社員はほかの社員に比べて圧倒的な仕事量をこなしています。だからこそ、優秀と呼ばれるのです。
会社に雇われている以上は、会社の指示に従って仕事はしますが、会社のいいように使われているだけではないかと考えてしまいます。
また、ほかの社員と比べたときにじぶんは成果を上げているのに、ほかの成果を上げていない社員と変わらない対価であれば不満と会社への不信感が出ます。
人事異動しない優秀な社員は不満を抱えている可能性が高い
人事異動しないのは使えないか優秀かどちらかにはなりますが、優秀で替えの効かない社員であればあるほど、不満を抱えています。ポジションはよくても、適正な人事評価やモチベーションがあがる仕組みを作っていかないと不満はどんどん高まります。
業務量は多いのに、ほかの社員と給料がそこまで変わらないのであればモチベーションは下がります。
長く働いているから辞めることはないだろうと会社が考えている可能性もありますが、気が付いたら辞表を出されるということも十分にありえます。
まとめ
人事異動は会社の上層部が決めるものです。異動になる人が優秀なのか使えないのかは会社によって方針もいくらかは違います。
ですが、同じ会社で一緒に働いている人には「あの人がなぜ異動したのか」手に取るようにわかるはずです。会社で明らかに変な異動だなと思ったら、なにか理由があるということを覚えておきましょう。
じぶんの立場ならどう改善するかなども視野に入れて働くことでじぶんの価値を高めることにつながります。
あなたの正しい価値を知るには。
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