どうも大福丸です。
人事異動は緊張と不安とストレスの繰り返しです。人事異動を経験すると、会社をいろんな目線で見ることが出来るようになります。
とはいえ、ようやく慣れたと感じても、部署異動があれば新しいことを覚えなければいけませんし、人間関係構築もあり煩わしい一面もあります。過去にわたしも人事異動を経験しているからこそ言えるのですが、最初は本当にしんどいです。
ですが、人事異動の目的や必要性を考えると少しだけやる気が出てくるのではないでしょうか。
また、人事異動は会社の命運そのものを左右します。人事異動の失敗は組織において大きなダメージを与えることになります。目的と必要性を明確にしておかないと、無駄な人事異動にもなり、会社を崩壊させてしまうことにもつながっていきます。
ということで、今回の記事で伝えておきたいことはこれ。
- 人事異動の目的と必要性
- うまくいかない人事異動は組織を崩壊させる
- 管理職の実力、同じ部署で働き続けるデメリット
人事異動の目的は新しい風を入れること【組織を変えるチャンス】
人事異動は人材育成という目的だけでなく組織において新しい風を入れるという一面もあります。
要するに、いままで変化のなかった部署を良くしていくため、人材育成のために配置転換を行っていくのです。人事異動のメリットとして、優秀な人材の成長機会を与えるものです。
デメリットとして、異動させないと部署の人間関係が崩壊してしまう場合に、人事異動が必要となります。
同じ部署で働き続けることはメリットもありますが、デメリットもあります。
人事異動をいきなり宣告される場合、内示がある場合もあります。
どちらにしても、嬉しいようなショックのような感情に浸ることにはなりますが基本的にはチャンスととらえるのがいいかと思います。
適材適所は必ずある
人事異動は人事権を持つ人が決めることですが、優秀な人でも普通の人でも適材適所があります。
どこでもうまくできる人だとしても、その中でも特に向いている部署があります。
だからこそ、誰がどのポジションにいれば会社にとって有益で生産性を高めてくれるかを知っておく必要があります。部署異動した結果、うまくいかずに病気になって会社をやめるなんてことも少なくありません。わたしの周りにも、異動した後に病気になって去っていった人もいました。
もちろん、どこへ行ってもダメな場合もあります。
人間関係も考える
人間関係が必ずうまくいくとは限りません。子どもでもいじめがあるように大人でもあります。
大人の場合、子どもより陰湿な場合が多く会社などの組織でも同じです。
仕事で給料をもらっているにも関わらず、人間関係を悪くしたり、いじめが行われているのも事実です。人間関係の良し悪しは仕事においては大きく影響を与えますし、問題職員が一人いるだけで周りの優秀な人が辞めていくということも十分に起こりえます。
人事異動や部署の上司がどうにかしないと、たった一人の問題職員ために優秀な人材が入ってきても気づいたらいなくなってしまうこともあります。
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人事異動の必要性【失敗すると組織は崩壊する】
人事異動は組織において必要性も重要度も高いです。会社の人事で失敗をすると、会社の損失は確実に大きくなります。人事がきっかけで優秀な人材が会社を去ってしまうことも十分に起こりえます。
人事異動の失敗=組織の崩壊につながりますので、よく考える必要があります。
現場職員の負担が増えることもありますし、能力に見合わない人を異動させることは部署にとってはデメリットです。これまでは年功序列の世の中でしたが、会社の未来を考えるなら個人の実力にも目を向ける必要があります。
仕事ができる人ばかりがいる会社はありませんが、人事ミスを行うことで大きな損失を生むこともあります。人事異動の目的を明確にしておかないと組織は崩壊していきます。
前任者より明らかに能力が劣る人事異動は現場の負担は増加する
人事異動は新しい人が入ってくるだけでなく部署内から異動する人もいます。
仕方のないことですし、異動してすくは覚えることも多くうまくいかないこともあります。ですが、前任者より圧倒的に能力の劣る人が異動した場合のしわ寄せは現場にいきます。
現場は基本大変なのに、人事異動が行われることで負担は確実に増えます。
異動の理由にもよりますが、本当に会社のためを考えるのであれば、現場の状況を理解しておかないと取り返しのつかないことになります。ただ、優秀な人を異動させることでその部署で次の人材を育てる意味もあることを知っておくことも必要です。
管理職だから仕事ができるとは限らない
出世は仕事ができる、できないでは判断されません。
- 長く働いている
- 年相応の年齢になっている
- 1度出世させてしまったために下げることが出来ない
- 上司に気に入られている
- 他に対象者がいない、お互いの立場を考えて出世させれない
優秀だから出世して管理職になる人もいますが、そうではない場合があるのも事実です。
いきなり管理職が変わると混乱しますが、管理職だから仕事ができるという思い込みは捨てなければいけません。
管理職の異動は注意
組織を活性化させるか、衰退させるか人事異動は大きく関係します。その中でも一般職員以上に管理職の異動は注意が必要です。
管理職は異動がないイメージですが、管理職であっても異動はあります。そして管理職になっている人が仕事ができるとは限りません。
管理職は会社のカギを握っています。ですが、管理職がポンコツの場合に困るのは現場です。プライドだけは一人前で考え方は昔のままの上司があなたの周りにもいあるのではないですか。
もしもあなたの上司がサボタージュマニュアルに書いてある通りの状況のことをしているとしたら、かなり危険です。
サボタージュマニュアルとは簡単に言ってしまうとこういうこと。
- 組織の弱体化を図るためのコツ
- 非効率な時間の使い方を推奨
- 無駄な作業をあえて増やす
つまり組織を崩壊させるためのマニュアルです。
人事異動がうまくいくとは限らない
とは言え、うまくいくかどうかは人事異動が行われないとわかりません。やってみたけどダメだったということもあります。
向き不向きはそれぞれあるので、何年かやってみたけど向いていないと判断されることもあります。働きやすく、成果を上げやすいのが一番ですが、じぶんには向いていないと判断したら早めに異動願いを出すということも必要です。
ただし、すぐに結果は出ませんし、なぜ異動するに至ったかを考えておきましょう。
同じ部署で働き続けることのメリット・デメリット
優秀な人は、同じ部署で働き続けることにメリットもありますが、デメリットもあります。同じ部署で働き続けることは精神的にも楽で、やるべきことがわかるようになるので、仕事のスピードは格段に早くなります。
一方のデメリットとしてマンネリ化してしまうことや、視野が偏ってしまいます。会社としては可能性があるにも関わらず、同じ業務しかさせないことで成長を阻害させることになります。
多角的に物事を判断することも必要なので、人事異動をさせたい人材となります。
人事異動が多すぎる人・しない人
人事異動が多すぎる人や一切異動がない人もいます。多すぎる人はどこへ行ってもトラブルが多くので、たらいまわしということもあります。
また、人事異動せずに同じ部署で働き続けている人はが期待されていないかといえばそんなこともありません。単純に組織の中で、特化型のスペシャリストとして育成しているということもあります。
組織にはさまざまな人がいます。いろんなことを柔軟に対応できるゼネラリストもいれば、特化型のスペシャリストタイプがいます。
ただし、能力が高いから異動しないのか低すぎて異動させることができないのかは見ればわかりますよね。
優秀だと人事異動しやすい
優秀な人のほうが人事異動はしやすいです。もちろん、優秀な人材でも異動させる状況ではない場合は、別の人が人事異動の対象となってしまうわけですが。
ですが、将来において有能と判断される人材は人事異動の対象になりやすいです。
じぶんがどちらに天秤が傾いているかの判断しにくいですが、ふだんの上司や同僚との関わり、仕事に対しての責任、仕事を任されている状況を考えると、不確実でも判断することが出来ます。会社と職員の将来性を見据えたうえで様々な経験をさせたい場合、人事異動の対象となります。
もともと優秀なタイプの人材であれば、どこへいってもそれなりにうまくやることができるので、人事異動させやすくなります。
組織に変革を起こせる
異動することで異動先にはメリットがあります。新しい人材が来たことにより、新しい風が入ってきます。部署異動した職員の意見でいままで当たり前にしていたことに変化を起こすこともあります。
人事異動以外で組織に変革を起こすには、かなりの労力が必要になりますが、新しい人材が入ってくるタイミングは変革を起こすチャンスです。
あなたが異動したことで、異動先や前の部署が大きく変わる可能性があります。
年功序列より実力主義
仕事は生産性を高めて成果を出すことにコミットするものです。年齢や長く働いているというだけで優遇されがちですが、実力は必要です。長く働く職員は大切な財産ですが、全うに仕事をしていることが絶対条件です。
実力もなく大した成果も出さずに出世していることも多くあるのが組織です。
とは言え、無能な人のほうが出世はしやすいです。過去に優秀だった人が出世したことで仕事ができない管理職になることもあります。
まとめ
人事異動の目的は新しい風を入れることでもありますが、人材育成が目的でもあります。チャンスだと思って、目の前の仕事に翻弄するほうが成長できるのではないでしょうか。
人事異動をすることで、異動した人もしなかった人も成長するチャンスが生まれます。異動は大変なことも多いですが、「あの時の経験があってよかった」と思うことができます。大事なのは、起こってしまったことに嘆くのではなく、なにができるかを考え行動することではないでしょうか。